浄土真宗本願寺派 富山常楽寺

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八正道とは

2020.07.30

相応部経典 大篇 道相応 第八 「分別」

 
 
一 舍衛城因縁

 
二 比丘たちよ、私はあなたたちに聖八支道を説示し分別しよう。聞きなさい。善く作意しなさい。説こう。
 はい、大徳。
とその比丘たちは世尊に応えた。
 世尊は説いた。

 
三 比丘たちよ、何を聖八支道となすのか。すなわち、正見、正思惟、正語、正業、正命、正精進、正念、正定である。

 
四 比丘たちよ、何を正見となすのか。比丘たちよ、苦の智、苦集の智、苦滅の智、苦滅に行く道迹の智である。比丘たちよ、これを名付けて正見となす。

 
五 比丘たちよ、何を正思惟となすのか。比丘たちよ、出離思惟、無恚思惟、無害思惟である。これを名付けて正思惟となす。

 
六 比丘たちよ、何を正語となすのか。比丘たちよ、虚誑語を離れ、離間語を離れ、粗悪語を離れ、雑穢語を離れる。これを名付けて正語となす。

 
七 比丘たちよ、何を正業となすのか。比丘たちよ、殺生を離れ、不与取と離れ、非梵行を離れる。比丘たちよ、これを名付けて正業となす。

 
八 比丘たちよ、何を正命となすのか。比丘たちよ、ここに聖弟子がいて、邪命を断って正命によって活命する。比丘たちよ、これを名付けて正命となす。

 
九 比丘たちよ、何を正精進となすのか。比丘たちよ、ここに比丘がいて、いまだ生じていない悪不善法を生じさせないために、意欲を生じさせ、励み、精進を起こし、心を策励し、精勤する。すでに生じた悪不善法を断つために、意欲を生じさせ、励み、精進を起こし、心を策励し、精勤する。いまだ生じていない善法を生じさせるために、意欲を生じさせ、励み、精進を起こし、心を策励し、精勤する。すでに生じた善法を住させるために、愚かにならないために、さらに多くするために、広大にするために、修習するために、完全にするために、意欲を生じさせ、励み、精進を起こし、心を策励し、精勤する。比丘たちよ、これを名付けて正精進となす。

 
一〇 比丘たちよ、何を正念となすのか。比丘たちよ、ここに比丘がいて、身において身を見て住し、熱心に正知し念じて、世間の貪求と憂いを調伏する。受において受を見て住し、熱心に正知し念じて、世間の貪求と憂いを調伏する。心において心を見て住し、熱心に正知し念じて、世間の貪求と憂いを調伏する。法において法を見て住し、熱心に正知し念じて、世間の貪求と憂いを調伏する。比丘たちよ、これを名付けて正念となす。

 
一一 比丘たちよ、何を正定となすのか。比丘たちよ、ここに比丘がいて、欲を遠離し、不善法を遠離し、有尋有伺にして、遠離によって生じた喜楽ある第一の禅那を具足して住する。離尋離伺にして寂静、内に明浄となり、心は一境性となり、無尋無伺の三摩地によって生じる喜楽がある第二の禅那を具足して住する。喜を離貪し捨てることによって念と正知に住し、身に楽を受け、聖者が宣説するように捨あり念ある楽住の第三の禅那を具足して住する。楽を断ち、苦を断ち、先に喜憂を滅したゆえに不苦不楽にして捨念遍浄の第四の禅那を具足して住する。比丘たちよ、これを名付けて清浄となす。

 

『南伝大蔵経16上 相応部経典5』大蔵出版より

忘れっぽいのでメモ代わりにさせてください。

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