『Disclosure トランスジェンダーとハリウッド: 過去、現在、そして』から学ぶ差別心
『Disclosure トランスジェンダーとハリウッド: 過去、現在、そして』
気になったセリフを抜粋と少しの感想~クィア・スタディーズ~
「社会者弱者のコミュニティーに入ると、有色人種、LGBTQ、移民、障がいのある人たちは、映画やテレビの中に自分の姿はないと気付くようになる。」
「LGBTQの様々な姿が描かれるが、どのキャラクターとも一致しない」
「私は男性か女性かという性自認の話と性的指向の話はまったく別物」
⇒テレビの中の価値観は、多くの場合、ステレオタイプに侵されており、レッテルを貼った物言いが目立つ。しかし、本当の世界はグラデーションで、AかBかなどと、気軽に分類できるものではない。ノンバイナリー、Xジェンダーと呼ばれ、女性として生まれたが、女性と思うときもあれば、男性と思うときもあるという、男性にも女性にも当てはまらない"第三の性"がある。総じて、自分と同じであると思えるようなキャラクターがテレビや映画で登場することはない。しかし、自分をひとつの分類として思い込んでいる時には、そのステレオタイプを気付かないうちに押し付けられている。
「実際にはトランス男性も同じくらい存在するが、メディア上ではトランス女性が多い」
⇒日本でもオネエ、綺麗なオカマとして、メディア上で消費されることが多い。また、その扱い方も特別、変、奇異なひとであるというレッテルを貼られていることが前提のものとなっている。
「様々な屈辱を味わってきた。嫌悪されないか不安。自己嫌悪、暴露される恐怖、寝ても覚めても怯えている」
「トランスは特別(おかしい、異常、変わっている)なことではない。普通のことである。」
「ここまで来た僕たちが誇らしい」
「ありのままを承認する愛情と尊敬」
⇒トランスジェンダーに限ったことではなく、偽りや後ろめたさ、虚無感、嫌悪、恐怖を抱えながら生きている。
堂々と正直に生きられたら。共に立ち上がろう、共に声を上げよう。
『子供は見えないものにはなれない』マリアン・ライト・エデルマン
「誰もがそうである。いい社会が見えないといい社会にはできない。居場所が見えないと世界に存在できない」
「人が映画に見に行くのは現実に不満があるから。しかし、私たちは現実を変える必要がある。」
「時代と意識の変化と共に人は進化する」
『偽らない本物の人生』
⇒自分を偽らずに生きる尊さと共に、自分を偽らずに生きることができる社会、人間関係を作る大切さがわかる。
ブランドン・ティーナ・ストーリー/ボーイズ・ドント・クライ/ザ・クィーン/POSE
ボールルーム/ボールカルチャー/ヴォーギング